チューンナップのすゝめ① 滑走面編

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皆さん、スキーのチューンナップってされてますか?
パークスキーはジブをするとどうしてもスキーが傷むのでやらない方も多いと思います。

が!

個人的にはチューンナップをオススメします◎
パークでの使用を考えると、新品の板へのチューンナップが効果的だと思います。

一言でチューンナップと言っていますが、僕がやってもらっているのは大きく分けて3つ

・滑走面のチューンナップ
・エッジのチューンナップ
・サーモバックでのホットワックス

まずは滑走面のチューンナップから説明していきましょう!
滑走面のチューンナップは ↓ の工程で進めてもらっています。

[ 滑走面のチューンナップ ]
①フラット出し
②ストラクチャーを入れる

2工程だけ?と思った方もいるかもしれませんが、めちゃくちゃ重要な工程です。
それでは順番に解説していきましょう!

①フラット出し

まず、「フラット出し」ですが、読んで字のごとく滑走面を平らにする作業です。

ん?元々平らなのになんで?

と思われた方多いと思いますが、実は市販されているスキーの多くは厳密に言うと滑走面が平らではないものが多いようです。(フラットが出ていない、と表現される事が多いですね)
新品のスキーにホットワックスをかけて、均一にワックスが溶けない場合は滑走面のフラットが出ていないケースが考えられます。

もちろん市販の状態で滑れない事もないですし、気にならないという方も多いと思いますが
下図の「コンケーブ」と言われる状態のスキーはトリックのやり易さに大きく影響します。

コンケーブ形状になっているとエッジに圧がかかり過ぎてしまうため、ボックスやレールに乗った時にスキーがアイテムに引っかかりやすくなったり、ドライブバターなどスキーをズラすトリックがやりづらくなります。

そこで、機械を使って「板を削って」平らにします。

「フラット出し」を行う時にはエッジと滑走面を削っていくため、滑走面(ソール)の厚みが重要になります。コンケーブが強く、滑走面が薄い板の場合、フラットを出そうとするとエッジを削りきってしまうこともあるとか、、

この辺りはメーカーによっても差があるようなので、チューンナップ出来るお店の方に相談してから板を購入することをオススメします◎

②ストラクチャーを入れる

ストラクチャーとは滑走面に入れる「溝」です。
なぜストラクチャーを入れるかというと、フラットを出した滑走面のままだと雪面との間に発生する水分によって滑走性が落ちる(=スピードが出ない)からです。イメージとしては濡らした紙がテーブルや壁にべたっとくっつくような感じですね。

フラットを出した滑走面にストラクチャーを入れる事で水分が流れるようになり、滑走性を維持する事が可能になります。特に春先の水分の多い雪では必須だと思います。

・ストラクチャーのパターン

ストラクチャーにはいろんなパターンがありますが、自分の場合は左の感じですね。いわゆるクロスというパターンの一つです。

パターンに関してはチューンナップをお願いしているセンタースポーツパワーズの渡辺社長の提案で色々と加工してもらっています。


そしてもう一点、渡辺社長の提案で自分向きでお気に入りのチューンがあります。
それがストラクチャーを甘くする事です。

渡辺社長の言葉を借りると「一度ストラクチャーを入れた後に潰す」ということになります。
一度入れたものをなぜ潰すのか?というと、ストラクチャーに雪の結晶が刺さってしまい減速する事があるからです。

自分の経験上「極度に空気が乾いた状態で低温」という条件でのみストラクチャーにより減速した場面に遭遇した事があります。初めてその現象を認識したのはアメリカはコロラド州、アスペンで行われた大会に出場した時でした。現地のスキーヤーの板を確認したらほぼストラクチャーを入れていないフラットに近い滑走面だったことは鮮明に覚えています。

競技するための環境を完全に整える事の出来た選手であれば、大会会場に合わせたスキーを準備するのが当然だと思いますが、現役時の自分は1台のスキーに「汎用性の高さ」を求めていた背景があります。

また、潰すことによってストラクチャーの角が取れて板をズラす動作が少し楽になるとの事。ストラクチャーの角はエッジのような作用をするため、ギンギンだと直進性が上がる代わりに横滑りの時には抵抗になってしまうのだと理解しています。

以上が自分がセンタースポーツパワーズでやってもらっている滑走面のチューンナップです。

滑走面のチューンナップに加え、エッジのチューンナップを施す事でさらに調子がよくなります◎
次のチューンナップのすゝめは「エッジ編」です。
「チューンナップのすゝめ②エッジ編/」

 

 

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