チューンナップのすゝめ②エッジ編

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前回の「チューンナップのすゝめ①滑走面編」に続き今回はエッジ編です。
滑走面のチューンナップとエッジのチューンナップをする事で、チューンナップの効果が大きく発揮されます。

エッジのチューンナップの工程はこの2つ

①ベースエッジビベリング
②サイドエッジビベリング ( +ボーダーカット)

ビベリングって言葉聞きなれないかと思いますが(自分もブログを書くために調べました)

ビベル= Bevel (英/独)=斜角、斜面、傾斜  

とういう事のようです。ビベルにing がつくので「斜角をつける」という動名詞という事になります。読んだままですが、どちらの工程もエッジに斜角をつける作業になります◎

では順に説明して行きましょう。

①ベースエッジビベリング

ベースエッジビベリングはベースエッジに角度をつける作業です。
フラット出しをすると、滑走面とベースエッジが均一の平面になっている状態ですが、ビベリングを行いベースエッジに角度をつけます。

なぜベースエッジビベリングをするのかというと、エッジが滑走面と均一な状態のままだと必要以上にエッジが雪面を捉えてしまうからです。パークでは特にジブアイテムをスライドする際にスキーが引っかかってしまうケースが多くなります。また、バターやドライブといったスキーをズラす動作にも不向きになります。両側のエッジが上がる事で、スキー断面が船底のようになるイメージをしてもらうと分かりやすいと思います。

ただこのままの状態ではエッジの角が鈍角になってしまい、ターンをするときのエッジの効きが鈍くなってしまうので次の工程、サイドエッジのビベリングが必要になります。

②サイドエッジビベリング ( +ボーダーカット)

ベースエッジビベリングに続いて、サイドエッジをビベリングすることでエッジ角を90°に戻します。
ですがその前にボーダーカットと呼ばれる工程を挟みます。ボーダーカットはサイドウォールを削る作業で、ボーダーカットを行う事でサイドエッジをビベリングするためのスペースを作ります。

     ※図では見やすくするためサイドウォールの角度を強くしてありますが、実際はもっと直立になっています

ボーダーカットを行なったら、いよいよサイドエッジをビベリングします。

サイドエッジのビベリング行う事で、エッジの角は90°がキープできるのでターンをした時にはしっかりと雪面を捉える事が可能になります◎
ちなみにビベリングの角度ですが、ベースエッジサイドエッジ共に−2°で仕上げてもらっています。

まとめ

滑走面のフラット出しとエッジのチューンナップを行う事で、新品の状態と比べ
・ジブアイテムでのスライドがしやすくなる
・ドライブ、バターのストレスが減る
・逆エッジのリスク軽減

・かつターン時にはエッジが効く
などがメリットになると思います。

特にチューンナップの恩恵を受けやすいスキーヤーは
初心者の方スロープスタイルなどの競技者じゃないでしょうか?

初心者の方の場合
ドライブやバターの動作の絶妙なエッジ操作が楽になり、初めてのジブでも引っかかりが少なくなって楽を出来る場面が増えると思います。不用意な逆エッジでの怪我のリスクも軽減出来て一石二鳥です◎

スロープスタイル選手の場合
特に雪の硬い海外の大会や、春先の大会などの天気が変化に伴う雪質の変化(春雪がアイスバーンに変わる場面)に有効ではないでしょうか。ジブをするために過度にエッジを落とした板だとアイスバーンへのエッジングが甘くなり、ジャンプのテイクオフで板が滑り安定したジャンプが出来なくなるケースをよく目にします。どんな状況でも「エッジが要らない」事はないと思うので、なるべく多くの状況に対応できるチューンナップが必要ではないでしょうか。

ただしチューンナップは人それぞれ。

あくまで自分の好み(=動きやすさ)に繋げるのがチューンナップだと思います。

自分の好みのチューンナップ探しを是非楽しんで下さい◎

もしわたくし遠山とおなじチューンナップを試してみたい!という方がいれば
岐阜県多治見市のセンタースポーツパワーズ、渡辺社長か大嶽さんにお問い合わせ下さい!

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〒507-0053 岐阜県多治見市若松町4-57
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OPEN 10:00-20:00
水曜定休

 

※補足
ジブをメインでスキーをする方でエッジを過度にダリング(=角を丸める)をして完全に丸める方もいますが、「ジブだけがっつりやるぞ!」という覚悟のある方でなければ、避けた方が良いと思います。一度削ったエッジは戻そうと思っても戻ってきません。

※ビベリングの注意点
エッジのチューンナップをするとビベリングをしていても、エッジの角が立つため新品のスキーと比べて雪を捉えやすくなります。そのためチューンナップした板の方がかえってドライブやバターがしづらいと感じる場合もあるかもしれません。特にフルキャンバーの板の場合はそれが顕著になると思います。実際に自分がチューンナップ済みのフルキャンバーのスキーを初めて下ろす時は、ノーズとテールのあたりのエッジを目の細かい紙やすりでダリングし、エッジをマイルドにしてから使っていました。

ちなみに今はノーズ&テールロッカーのスキーをメインにしていますが、今は特にエッジにやすりがけする事なくチューンナップから上がってきたまま使用しています◎