スキーの選び方 / 初めてのパーク編
パーク用に初めてスキーを購入をする場合
「なにを基準に決めたらいいの?」と悩んでしまう方が多いと思います。
まず、すでにパークでのスキーに造詣があるスキーヤー場合だと
⬇︎この辺りが板を絞る時に多いパターンじゃないでしょうか?
① なにをしたいか、どんなところを滑べるかを想定し、条件に合うスキーに決める
② スキーの試乗会に出向き、気になるスキーに実際に乗ってから決める
③ 好きなプロと同じモデルを選ぶ
④ デザインで選ぶ
①と②はスキーの実用性や機能性を重視
③と④は見た目やスタイルの好み
と言った感じでしょうか?
とは言ったものの、初めての一本となるとそもそも判断する材料(=経験や情報)が少なくて決めきれなくて当然だと思います◎
そこで!パークスキーを始めたい人へのスキーのオススメの条件をピックアップしてみました。
①ツインチップ形状を選ぶ
② スキーのセンター幅が「85ミリ前後」
③ スキーの形状が「ロッカー形状のもの」
④ スキーの長さは「身長マイナス10センチくらい」
スキー歴はある場合は「自分の身長と同じくらい」
⑤見た目(デザイン)で選ぶ
それでは順番に解説していきます!
①ツインチップ形状を選ぶ
・ツインチップスキー
スキーの先端が前後共に反り上がっているのが特徴
スキーの両端が反り上がっている「ツインチップ」形状のスキーを選びましょう。
ツインチップを選ぶ事で、後ろ向きで滑る事が簡単になります。また、スピントリックをした時の板のバランスなども考慮されて設計されており、一般的なスキーと比べて軽く作られています。
②センター幅が「85ミリ前後」=軽さを味方につける
スキーの板はそのほとんどがスキーの真ん中あたりが一番細くなっています。
スキーの太さはカタログなどで確認出来るようになっていて、VOLKLのカタログの場合(左の画像)だと、スキーの下の「SIDE CUT」の部分が太さを表しています。
この板の場合は
「120_86_110」=「ノーズ120ミリ、センター86ミリ、テール110ミリ」
ということになります。
昨今各メーカーからパーク用スキーとして販売されているモデルは、85ミリ-95ミリが主流なので、そんな中85ミリ前後となると少し細いような感じがするかもしれません。ただ、センター幅が細いとそれに比例して先端と後端も幅が狭くなるので結果として板自体が軽くなり、グラブ動作や、回転動作などがやりやすくなります。ちなみに10年前は85ミリ前後が主流で、一般的には90ミリを超える板はパーク向きではないされていました。
③ スキーの形状が「ロッカー形状のもの」
ここでいう形状とはスキーを地面に置いて横からみた時の形状です。
上図内下のフルキャンバー形状は従来のスキー形状ですが、2006年に突如現れたロッカー形状が今ではパークスキーの多くを占めています。
ロッカー形状の特徴は、フルキャンバーと比べてノーズとテールの反り上がるポイントがブーツ側に近くなっている事です。それによりノーズとテールが長くなり、接雪面(有効エッジ長)が短くなります。
ロッカー形状のメリットはこんなところ
・有効エッジ長が短くなる事でスキー操作が軽くなる=ターンがしやすい
・板のフレックス(しなり)がしなやかになる=バターやプレスがやりやすい
・パウダー(新雪)を滑走する際に浮力を得やすい=気持ちいい
・水分を多く含んだ雪や荒れた雪面の走破性が上がる=体への負担が減って楽に滑れる
ザックリですが、ロッカー形状のスキーの方が色んな動作がやりやすくなります◎
もちろんフルキャンバーにもメリットがあり、個人的にはフルキャンバーも好きですがおすすめとなるとロッカー形状一択となってしまいます。
購入の際に一点注意したいのはロッカーの中にもいろんなタイプがある点です。
スキーによってはノーズロッカーだったり、完全に弧になっているフルロッカーだったりもします。(下図参照)
パークに適しているのは足元にキャンバーのある、ロッカースキーになります。ただこれもメーカーによって呼称が違いますが、VOLKLの場合は「TIP & TAIL ROCKER」と表記されています◎
④ スキーの長さは「身長マイナス10センチくらい」
初めてのパークスキーであれば身長マイナス10センチくらいが無難だと思います◎
これは「②センター幅が「85ミリ前後」」と同様にスキー自体の重量が軽くなるメリットと、有効エッジ長が短くなる事での操作感アップが理由です。
すでにスキー歴があり、中級者コースを自由に滑走できるほどの腕前であれば、身長と同じくらいの長さを選んだ方が滑走フィーリングが良いと感じられるかもしれません。
⑤見た目(デザイン)で選ぶ
最後の最後にそれかよ!と思う方も多いと思いますが、実はこれ、めちゃめちゃ重要です。
デザインや自分の滑りを撮影した時の見た目にこだわるのはフリースキーの大きな要素で「そこは外せない!」っていうスキーヤーは実に多いと思います。
スキーの性能、使用用途への適性 < 格好良さ
自分の経験上、スキーに限らず気に入っている道具を使う事でモチベーションがすごく高くなる事は実証済みです◎
例えトリックがやりづらくなっても「気に入ったパウダー用の太くて長い板でパークも楽しむ」というのも実にフリースキー的なんですね。
まとめ
☝︎ 今年のVOLKLのパーク向けのラインナップ。
今回のポイントを押さえていてオススメなのはREVOLT 86 とBASH 86 W (レディース用) の2本です。どちらも初心者用と言うわけではなくしっかり作られています。特にREVOLT 86 はワールドカップに出場するトップクラスの選手も使用しています。
ただしスキー選びに正解はなく、スキーの選び方によってやりたいスキーが楽が出来るようになるかな〜という程度です。みなさんが気にいるスキーに出会えたら何よりです!
動画も作成したので合わせてチェックしてみて下さい!
自分がサポートしてもらっているフォルクルのカタログはこちらから http://www.mdvsports.co.jp/2019-2020_user_catalogue/