バーサタイル/REVOLT104
今回は来シーズンフォルクルから発売されるニューモデル「REVOLT 104」にみられるバーサタイル性についての記事になります。
3月頭に手元に来てから、スキーをする時はREVOLT104/180㎝ のみでスキーをしてきました。
自分がスキーをするフィールドはパーク75%、ゲレンデ25%くらいでしょうか?
今までの感覚でいったらセンター幅104㎜のスキーはパーク向きではないし、ひと昔前なら確実にパウダー専用機のセンター幅です。過去記事「スキーの選び方/初めてのパーク編」の内容とはかけ離れていますよね。
まずは論より証拠、滑っている映像をどうぞ!
映像の中ではマイメンのまーちゃん(平瀬真登)と滑っていて、まーちゃんもまたセンター100㎜台のMASSIVE106(BLAST RACK)を履いています◎
結果としては「どこでもいけるな」と満足感を感じられる結果になりました◎
パークで高回転のトリックやり続けたり、ダブルやトリプルとかしなければ特に問題ないし、僕が滑っている映像は使っていませんがフリーランは今までメインで履いてきたREVOLT87/169,177、REVOLT95/173より安定感があるように感じました。おそらく板が太いことで足のセンター(もしくはブーツの角?)からエッジまで距離が遠くなり、テコの原理的にエッジにかかる力が増してよりエッジが雪面を捉えるようになっているのかなと思います。
ググったところ
テコの原理のシンプルな考え方=支点からの距離 × 力の大きさ
との事なのでおそらくあってます、ね笑
「バーサタイル」という概念
ブログのタイトルにもあるバーサタイル、という言葉。
これ、釣りでよく使われる用語です笑
バーサタイル = VERSATILE (英) = 多才、多目的、万能
という事で、従来の言葉で言えば「オールラウンド」ですね。釣りにハマってるのでバーサタイルという言葉を使いたいって言うのもあります笑
ただ、今自分のやりたいスキー (=パーク75%、ゲレンデ25%) に対してバーサタイル性を感じれたのがREVOLT104です。なので一般的なオールランウンドのイメージとは微妙にニュアンスが違って、バーサタイルという言葉を選んでいます。(釣りで言えばビッグベイトまで視野に入れたヘビーバーサタイルって感じです)
もちろん今までも100㎜オーバーの板でパークに入ったことはありますが、これ一本でパークまで全部楽しめるなと感じたことはありませんでした。飛べなくないけど太くて重くて取り回しが悪いって印象のものが多かったように思います。
これまでの板とREVOLT104、どの差がバーサタイル性を感じさせるかどうかはは次の項目です。
テクノロジーの進化で太い板を軽く作れるようになってきた
そう、すごくシンプルなんですがこれまでのスキーより軽く作られていることがバーサタイル性を向上させました。板の重さとしてはREVOLT95の173㎝と変わらないんですね◎
ここ4シーズンREVOLT95/173をメインに使用してきた自分にとっては、板が太く長くなっただけなのでそこまでパークユーズに対しての抵抗はありませんでした。
「パークユーズに問題がない上に、フリーランやパウダーの滑走性が上がっている」わけです。そうなると自分がスキーをする時に必然的に出番が増えてくるわけです。
そして軽くなった事に加えて、10年以上フォルクルを使用しているユーザーとして嬉しかったのは、フォルクルのしっかりした乗り味が継承されていることです。単純に幅の広い軽いスキーを作るだけなら、素材を変更して減らすだけでスキーの形にはなると思うんですが、滑り心地をキープしたままで軽くするのにはメーカーとして技術革新なくては実現しなかったんじゃないかと思います。
ただ、先ほどの動画でまーちゃんが乗っているMASSIVE106がREVOLT104より軽かったのにはびっくりしました。滑り心地もめっちゃ軽快です。ほんと良い板つくってるなー平瀬くん。笑
もちろん注意点も
ここまでめちゃくちゃ褒めてきましたが、もちろん注意点もあります。
このスキーはパークライディングに特化させるのには正直向いてないと思います。
以前に「スキーの選び方/初めてのパーク編」で紹介させてもらったREVOLT86に見られるようなスペックの板の方が適しています。もし自分が選手であれば、REVOLT86またはREVOLT87を選びます。
また、前項でエッジの喰いがよくなると書きましたが、センター幅が広くなってエッジが遠くなると、細かいエッジ操作はやりづらくなり、アイテムとアイテムのつなぎのスピードチェックなんかはパーク向きのスキーよりエッジ操作に気を使わなくてはいけません。あと最初乗った時はエッジが勝手食ってしまいスキーが外れていくような事もありました、これはシンプルに乗り慣れてないだけだったんですが、慢心には要注意です◎
ちなみに、自分が乗っているのはREVOLT 104は180㎝のモデルなので、ワンサイズ下の172㎝であればより軽量になりパークユーズでも取り扱いやすくなるかなと思いますが、太さは変わらないのでエッジの操作感はあまり変わらない可能性が高いです。
パーク特化ならREVOLT86、そんなパークユーズメインでもハイスピードでの安定感が必要であればREVOLT87、パークよりのバーサタイルならREVOLT95、パウダーまで視野に入れるならREVOLT 104になるのかなと思います。
まとめ
個人的にバーサタイルという言葉を流行らせたいあまり、読んでくれた皆様を混乱させてしまったかもしれませんが、それぞれのニーズに合わせたバーサタイルなスキーを探してもらうとスキーがより快適になるかと思います。
今後も素材や製法の進化で今までには考えられなかったようなスキーが登場するかもしれません。
また、そんな情報が入り次第記事にしたいと思います◎
最後まで読んで頂きありがとうございました!
この記事は後日動画にもする予定です。