トビノリくん-ジブ上達への道

スキーにはいろんな練習方法やオフトレ施設がありますが
今回はジブに特化したトレーニングマシーン「トビノリくん」の紹介をしたいと思います。

今回は僕のネタではなく、九州在住のコッシーさんこと腰越さんに執筆をお願いしました◎

←コッシーさん instagram @kosshi_ato
コッシーさんはエアよりジブライディングにここ数年没頭しており、かなりテクニカルな領域までレベルをあげています。そのジブレベルを上げる大きな要因がに自宅のガレージにお手製のジブ=トビノリくん。
SNSで見たことのある方も多いのではないでしょうか?

今回はコッシーさんにトビノリくんの仕様や、制作意図などを執筆してもらい、当ブログに掲載させてもらうことになりました🔥

それではここからはコッシーさんによるトビノリくんの解説です◎

初代バージョン 2015年 秋ごろ

【基本仕様】  
塩ビ管 2m×50mm × 2本をSPF(2×4材)にビス止めして斜度が付くように足をビス止め。
Tの字に、足を作成して、そこに、ベニヤで足場を作成することで、トビノリ可能にしている。
アプローチは当然無し。
ランディングは風呂マット。
サイドインはバランス的に不可能なので、跨いでジャンプして乗る形式。
高さは、コンクリートブロックで調整。 

【作成に至った理由など】
オフトレ施設を複数体験して、ジブなら案外作れるんじゃない?っていう安易な発想。
作ろうと思ったけど、全然スペース足りなくて、試しに斜めにおいてブロックから飛び乗ったら滑ったので、じゃあ、作ってみるかというノリ。

サイドインがまだまだ苦手な時期だったので、跨いでジャンプに抵抗がなかったので、この形になったところもある。
思い立ってすぐ作ったので、材料不足が否めない。

【特徴など】
トビノリも安定感が低く怖いし、なぜが斜度は欲張っていたので、一瞬でやられる。
うまくスライドできても、ランディングがマットなので、当然、急にストップ。5回もやって没に。

初代バージョン改 2015年 秋ごろ

【基本仕様】
変更点は、ランディングと塩ビの左右に人工芝を敷設と、アウトの高さを高くして斜度を調整。
その他の仕様は、初代と同じ。

【作成に至った理由など】
初代が突貫だったので、芝が間に合わなかった。通販で箱で購入して庭に敷き詰め、同時に高さと斜度も調整した。

【特徴など】
初期状態とちがって、ちゃんとジブができるようになった。
芝が少し足りなくて、塩ビの左右で枚数が違う。
270アウトの練習に役立ったと思う。

アイテム横スロープ付き 2016年 4月ごろ

【基本仕様】
アイテムを入替可能に変更し、塩ビ管 2m×50mm × 2本版と、3本版を複数作成。
アイテムの横のスペースもスロープにしつつも、アプローチは無しで台から飛び乗る形式。サイドインができるようになった。高さは、コンクリートブロックで調整。

【作成に至った理由など】
アプローチの踏み台が雑だったので作り直しと共に、アイテムを自由に入れかられるようにしたかった。また、アイテムから横に落ちたときのダメージが大きかったのでスロープにしてみた。

【特徴など】
サイドインができるように改造し、更に複数のアイテムを入れ替えて使えるようになった。ただし、場所取りすぎのため、アイテム連結で使うのは結局難しかった。(写真の設定では、アウトの後、倉庫にあたるし、そもそも、ガレージに車が止められない)

踏み台改良版 2016年 6月ごろ~2019年春

【基本仕様】
踏み台をコンパネで作成し、左右を広くとって入り方の自由度がアップ。
高さはコンクリートブロックで調整。アイテムは、太目の塩ビ管や、高さのある塩ビ管、細い塩ビ3本、ドンキタイプなど、いろいろ作成。

【作成に至った理由など】
前回は踏み台が狭かったので結局、跨いでジャンプしかやらなかったので、改善しつつ、踏み台が広くなって利用方法の幅が増えた。

【特徴など】
トビノリの他、止まった状態で乗ることもでき、ノセカエの練習がやりやすかった。左右のサイドイン、スイッチ風などのトビノリができ、乗った後の動きの練習には最適。ある意味、最低限の予算とスペースで実現できる練習台としては、最適かも。今のJIBスキルはこのおかげと思う。

スロープ版 2019年 8月~

【基本仕様】
前回の踏み台をリップに見立て、スロープを追加した。リップ部分は固定せず、可動式として置き、リップの高さや長さが調整できる。従来のトビノリ利用もできるように調整できるようにした。

【作成に至った理由など】
トビノリでできて、UKIUK (芝ジブの施設) で出来ないことが増えてきたので、アプローチの問題かと考え、アプローチを付けることにした。

【特徴など】
流した練習をしたいのか、ノセカエの練習をしたいのかによってスロープを使った練習、トビノリの練習ができるので、楽しい。

まとめ!

とにかく回数練習できる。これにつきます。1~2分で1回できます。
【トビノリ君、ノセカエ君】
乗ってからの動きの練習に特に向いていると思います。
初速が0なので、バランスを鍛えられ、その後の掛けも、ごまかせません。初めての動きは、斜度をなくせばゆっくり確認できるのでGOOD。あと、自宅でやるなら省スペースなのがいいです。
ただし、飛び乗るタイミングが自由なのでやりやすい反面、実際の雪上のアイテムでのリップ付近のタイミングの取り方は練習できません。乗った後の練習のみ。

【スロープ付きトビノリ君】
スロープ無しと比べてタイミングがシビアになり、その部分の練習になります。そしてやっぱり楽しい。
当然初速が付くので、アイテムが短いとノセカエの練習には向いていないです。また、スロープの分場所を取られます。

以上、コッシーさんによる執筆でした◎

かなりマニアックな楽しみ方かもしれませんが、練習方法としてはかなり芯を捉えていると思います。
なかなかゲレンデやオフトレ施設に足を運べない中でスキーをする時間を確保して、かつ上達もするという完璧なプランですね◎

コッシーさん今回は執筆、そして掲載を快く引き受けて頂きありがとうございました!